あなたはFXでなかなか勝てずに悩んでいませんか?実際に勝ち続けているトレーダーは全体の1割程度に過ぎません。
多くの人は、適切にエントリーポイントを見極められず、損失を被ってしまうことが多いのです。しかし、正しい水平線の使い方を学ぶことで、あなたのトレード成績は劇的に向上する可能性があります。
私は以前より水平線を活用してデイトレードを行っており、安定して利益を出すことができています。この記事を読むことで、勝率を高める水平線の実践的な使い方を理解し、FXトレードでの成功に一歩近づけるはずです。
このブログ記事では、FXトレードで水平線を使いこなすには、他のテクニカル指標と併用することが重要であると結論付けており、実践的な使い方から検証の手順まで公開しています。興味のある方は是非とも読んでみてください!
FXの水平線とは?
水平線の定義と役割
水平線とは、チャート上で特定の価格を示す水平方向の線を指します。
価格が下落してきたときに、それ以上は下がりにくいとされる水平線をサポートラインと表現します。言わば「相場の底」の役割を果たし、この水平線に達すると買い手が増え、価格が上昇しやすくなります。
価格が上昇してきたとき、それ以上は上がりにくいとされる水平線はレジスタンスラインと表現されます。これは「相場の天井」の役割を果たし、この水平線に達すると売り手が増え、価格が下落しやすくなります。
下記のチャートのように、上昇トレンドの継続中に、サポートラインからエントリーして直上のレジスタンスラインで利益確定するといったトレードを計画しました。
このトレードを観光旅行に例えると、サポートラインが旅行の出発地になり、レジスタンスラインが旅行の目的地になる、といったイメージが分かりやすいでしょう。
- 価格の下落時に下値を支えている水平線はサポートラインと呼ばれ「相場の底」として意識される。
- 価格の上昇時に上値を抑えている水平線はレジスタンスラインと呼ばれ「相場の天井」として意識される。
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水平線を引く理由とその重要性
水平線を引く理由は、過去に意識された価格が未来を予測したトレードにおいて、重要な指標となるためです。
特定の水平線で価格が何度も反応している場合、そこは大勢のトレーダーが意識している「節目の価格」になっています。次に価格がその水平線に到達した際、どういった動きをするか予測が可能になるので、どの価格でエントリーするのか決定できるのです。
例えば、上昇トレンドの継続中にサポートラインで価格が反発すると予測したなら、ロングでエントリーできますし、レジスタンスラインに到達したところで利益確定が可能になります。
水平線を認識していないと、どの価格でエントリーするのか、さらにはどの価格で利益確定を行うのか決めることができず、正確にトレードを行うことができません。
上記の理由から「根拠に基づいたトレードを行うために水平線はとても重要」であると言えます。
- 水平線を引くことによって、トレードを行う際に「どの価格でエントリーするか」を決めることができる。
- サポートラインとレジスタンスラインなど水平線を2本引けば、エントリーの価格に加えて利益確定の価格も決まる。
水平線の種類と形成理由
サポートライン (下値支持線)
水平線は、その成り立ちによって、3つの種類に分類することができます。
サポートラインは、下値を支えている水平線であり、過去に価格が反発したポイントに基づいて引かれています。トレーダーは、サポートラインの付近で「これ以上は価格が下がらないだろう」と考えるため、下記のような行動をとりやすくなります。
- 買い手のトレーダー:サポートラインの付近で、自身のロングポジションを買い増そうとする。
- 売り手のトレーダー:サポートラインの付近で、自身のショートポジションを買い戻そうとする。
- 傍観していたトレーダー:サポートラインの付近で、ロングポジションを新しく取ろうとする。
つまり、サポートラインの付近では、それぞれの立場にあるトレーダーたちが買うことばかりを考えているため価格が反発しやすくなると言えます。
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レジスタンスライン(上値抵抗線)
レジスタンスラインは、上値を抑えている水平線であり、過去に価格が反落したポイントに基づいて引かれています。トレーダーは、レジスタンスラインの付近で「これ以上は価格が上がらないだろう」と考えるため、下記のような行動をとりやすくなります。
- 買い手のトレーダー:レジスタンスラインの付近で、自身のロングポジションの手じまい売りを狙う。
- 売り手のトレーダー:レジスタンスラインの付近で、自身のショートポジションを売り増そうとする。
- 傍観していたトレーダー:レジスタンスラインの付近で、ショートポジションを新しく取ろうとする。
つまり、レジスタンスラインの付近では、それぞれの立場にあるトレーダーたちが売ることばかりを考えているため価格が反落しやすくなると言えます。
ロールリバーサル(レジサポ転換)
サポートラインやレジスタンスラインのような水平線がブレイクされると、以前とは逆の役割を果たすことがあり、この現象を「ロールリバーサル」と呼びます。
このロールリバーサルが成立した水平線のことを当ブログサイトではロールリバーサルラインと表現しています。
ロールリバーサルの別名
ロールリバーサルはレジサポ転換またはサポレジ転換と表現されることがあります。レジスタンスがサポートに置き換わったことを示しており、ロールリバーサルと同じ意味です。
重要なサポートラインを価格が下抜けた場合、トレーダーは自分が置かれている状況によって、下記のような行動をとります。
- 買い手のトレーダー:自身のロングポジションが含み損になっているため、価格がロールリバーサルラインまで戻ってきたら、損切り(手じまい売り)しようとする。
- 売り手のトレーダー:自身のショートポジションが含み益になっているため、価格がロールリバーサルラインまで戻ってきたら、売り増そうとする。
- 傍観していたトレーダー:価格がロールリバーサルラインまで戻ってきたら、ショートポジションを新しく取ろうとする。
つまり、ロールリバーサルラインの付近では含み損を抱えているトレーダーが損切りし、これに他のトレーダーが追従することによって、反転が起きやすくなると言えます。
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水平線の正しい引き方
何度も意識された価格に合わせる
水平線を引く際には、過去に何度も反発や反落が起きた価格に合わせて引きます。意識された回数が多ければ多いほど、その水平線は信頼性が高いと考えられます。
注意点として、デイトレードの場合は5分足や1分足のような下位足よりも4時間足や1時間足のような上位足で反発回数が多いところを見つけて水平線を引いたほうが信頼性が上がります。
上位足の際立った高値や安値に引く
チャートを上位足から見たときに、際立った高値や安値に水平線を引くことも有効です。これらの価格は、過去に大きな売買が行われたポイントであり、再び価格がその水平線に接近した際に、大きく反応する可能性があります。
下位足のチャートばかり見ていると視野が狭くなり、上位足で意識されている高値や安値を見落としがちです。
水平線を引く際は、上位足から順番にチャートを見ることをお勧めします。
注意点は、上記のチャートのように過去の高値にレジスタンスラインを設定した場合、逆張りでショートするような使い方は、全体の上昇トレンドに逆行しており、踏み上げられる危険性が高いことです。
自身がホールドしているロングポジションの利確水準として意識したり、レジスタンスラインがブレイクされた後の戻りを狙ってロングするような使い方が安全です。
ラウンドナンバーに合わせて引く
ラウンドナンバーとは「区切りの良い価格」のことであり、ドル円の場合はレートの末尾にに00が付く価格のことで、50pipsに1回の間隔で存在しています。
ラウンドナンバーの別名
日本人のトレーダーはラウンドナンバーのことをキリの良い価格であるため「キリ番」と呼ぶことがあります。
多くのトレーダーが区切りの良い価格を意識して注文を入れるため、ラウンドナンバーに水平線を引くことで、反応しやすいポイントを特定しやすくなります。
注意点は、ただラウンドナンバーに合わせて引くだけでは効果は薄く、しっかりと価格が反応していることを確認する必要があります。
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ローソク足の実体とヒゲのどちらに引くのか?
水平線を引く際に、ローソク足の「実体」に合わせるのか、それとも「ヒゲ」に合わせるのかは明確な答えがなく、迷うポイントです。実体が表す終値は多くのトレーダーにとって重要な価格ですが、ヒゲも無視できません。
個人的な意見になりますが、私自身は水平線をプライスアクションとセットで使用した際に精度を高めたいので、実体に合わせて引くことが多いです。
だだし、チャート全体を見たときに、実体よりもヒゲに当てたほうが美しく見える場合は、ヒゲに合わせることもあります。水平線をヒゲに合わせて引く際は、明らかに長さの異なるヒゲは無視すると良いです。
水平線を無視してトレードしたらどうなるのか?
例えば、上昇トレンドの継続中に価格が下落し、上昇トレンドラインを下抜けたとします。
ロウソク足が上昇トレンドラインをブレイクし、陰線で確定したことを確認して、そこからショートを行いました。一見問題なさそうなトレードですが、このようなトレードは踏み上げられる可能性が高いと言えます。
なぜかというと、チャート全体は上昇トレンドであるため、自分がショートしたポイントの直下にサポートラインが待ち構えていることが多いからです。
ペンギン
ショートした直後から価格が上昇し、逆指値を狩られて終わる。売ったら上がるし、買ったら下がる。まさに泥沼のような状況に陥る可能性があります。
私は過去に上記のような経験をしたことがあり、こうなった原因は水平線を無視してトレードしていたことだと思っています。当時はダウ理論やエリオット波動を勉強したばかりで、相場を斜めに見る癖がついていました。
特にエリオット波動のインパルスなどをイメージすると、チャートは斜め上方向に動くものだと思い込んでしまいます。しかし、実際のチャートは2本の水平線から構成される値幅の内部を行ったり来たりしているので、水平線を無視すると悲惨な結果になりやすいのです。
- FXのチャートではトレンドラインのような斜め方向の線より、水平方向の値幅が意識されやすい。
- トレンドラインを基準にしてトレードを行うと、水平線が妨げになりやすく、悲惨な結果になってしまう。
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水平線を使いこなすのが難しい理由
どの水平線が機能するか分からない
現実的な話をすると、実際のトレードで水平線を使いこなすのはかなり難しいです。
理由は、トレード初級者の方がチャートに水平線を引くと何本も引けてしまい、この状態ではどの水平線が機能するのか判断できないからです。
特に、デイトレードやスキャルピングなど下位足を使用するトレードでは、チャートが水平線だらけになってしまうため、利幅を確保することができません。その結果、リスクリワードの悪い取引を連発することになり、最終的には利益を残せないのです。
水平線だけではエントリータイミングを決められない
デイトレードを行う場合、ポジションのホールド時間は数分から長くても数時間になります。
ホールド時間が長くなりすぎると日をまたぐ必要がありリスクが増大するので、値が動く直前にエントリーしなくてはいけません。
しかし、水平線を基準にしてエントリーすると値が動くまでの待ち時間が長くなってしまいます。エントリーした後に含み損の状態で長時間待つことは、精神的にもかなりのストレスであり、ほとんどの人は耐えられません。
どうしてこうなるのかというと、水平線はあくまで価格を表した線であり、いつ値が動くのかという時間的な要素を考慮していないからです。
水平線だけに注目すると逆張りになりやすい
トレード初級者の方によくありがちなのが、水平線の付近で逆張りをしてしまうことです。
逆張りとは相場のトレンドに対して逆方向のトレードを行うことであり、順張りと比較するとリスクリワードが悪く、難易度の高い傾向があります。
なぜ逆張りになってしまうのかというと、水平線ばかりに注目してしまい、上位足のトレンドを認識していないからです。
水平線は価格を表した線ですから、トレンドを把握するには不向きであり、単独使用ではロングやショートといったエントリーの方向を決めることができません。
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水平線の付近ではダマシが発生する
水平線を使いこなす上で最大の難関となるのが、頻繁に発生するダマシの存在です。
ダマシとは価格が水平線をブレイクしたように見せかけてから、反発する現象のことで損失の原因になります。特にトレード初級者の方は水平線の付近でダマシにあいやすく、損切りを連発してしまうこともあります。
よくあるダマシの一例として、下記のような値動きが考えられます。
- 上昇トレンドの継続中に価格が下落し、直下に存在しているサポートラインに到達する。
- 到達した後しばらくは、サポートラインをブレイクして価格が下落する。
- 時間足が確定する直前に買い圧が入り、長い下ヒゲをつけた陽線でロウソク足が確定し、そのあと上昇していく。
実際に値が動いている状態の相場では、常にダマシが発生しており、水平線がブレイクされたと思ったら、実はブレイクされていなかったということがよく起きます。
いかに水平線が重要だと言われても、これらの問題点を解決できなければ、安定したトレードを行うことは不可能です。
水平線の実践的な使い方
マルチタイムフレーム分析で使う
マルチタイムフレーム(MTF)分析とは複数の時間軸でチャート分析を行うことです。
上位足から下位足に向かって順番にチャートを分析を行い、上位足の分析結果を優先してトレードを行います。水平線を使用する際も、MTF分析の考え方に従うと、チャート上で機能する水平線を判別できるようになります。
例えば、チャートの1時間足で環境認識を行い、15分足でエントリーを行うデイトレードを計画したとします。
上位足のチャートの方が大きな値幅で動きますから、1時間足のチャートに引いた水平線は、15分足で引いた水平線よりも広い間隔で引かれているはずです。
この上位足の広い間隔で引かれた水平線を優先して考えれば、下位足の水平線に惑わされることがなくなるということです。
この方法を使えばチャートが水平線だらけになって、どれが機能するか分からないという状況も少なくなると思います。
フィボナッチエクスパンションを代用として使う
フィボナッチエクスパンションとは、テクニカル分析で使用されるツールの1つであり、トレンドがどこまで拡大するかを見る際に使われます。
最大の特徴は、フィボナッチ数列に基づいた間隔で水平線が配置されていることであり、値幅が事前に設定されていることです。
チャート上でフィボナッチエクスパンションの値幅がきれいに当てはまる波動を探して、そこに設置すれば、複数本の水平線が引かれた状態をつくることができます。
水平線を1本ずつ引くより効率的ですし、引き間違いの心配が減るので実用的です。
この方法をマルチタイムフレーム分析で使用すれば、水平線の精度を劇的に上げることができるので、私自身も日々のトレードで多用しています。
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平行チャネルと併用する
水平線が価格を表すのに対して、斜めの線は時間を表しています。値が動く直前にエントリーするためには、価格と時間の2つの要素を考慮してトレードを行えばよいのです。
平行チャネルは、トレンドライン、センターライン、チャネルラインの3本が平行に配置されており、これらは全て斜めの線であることから時間を表しています。
つまり、2本の水平線と平行チャネルを併用すれば価格と時間を同時に見ることができるのです。
この方法を使えば、エントリーした後に含み損の状態で長時間待つようなことが少なくなり、安定したトレードが可能になります。
ダウ理論・エリオット波動との併用
数ある分析手法の中でも、相場のトレンドを把握するのに最も適しているのは、ダウ理論とエリオット波動です。
ダウ理論で上位足のトレンドを認識し、エリオット波動でトレンドがどこまで伸びて、どこで転換するのか確認することができます。
相場が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか分かれば、トレンドの方向に逆らわないように水平線を使用すればよいのです。
- サポートラインで反発することを見込んでロングする。
- レジスタンスラインがブレイクされ、ロールリバーサルが成立したポイントからロングする。
- レジスタンスラインで反落することを見込んでショートする。
- サポートラインがブレイクされ、ロールリバーサルが成立したポイントからショートする。
上記のように水平線を使用すれば、逆張りして大損するようなトレードを、ほとんどなくすことができます。
プライスアクションと併用する
プライスアクションとは、1本のロウソク足や複数のロウソク足を組み合わせたパターン(セットアップ)から相場の勢いや転換点を予測する分析手法です。
プライスアクションには、値幅の上下限で優位性の高いセットアップが認められる傾向があり、水平線がブレイクされたか、されてないかを判断するのに適しています。
当ブログサイトでは水平線がブレイクされた場合のセットアップを「ブレイクアウト」、ブレイクできなかった場合のセットアップを「反転」と記載しています。
水平線の付近でプライスアクションを見る際のポイントはローソク足の「ヒゲ」と「終値」に注目してブレイクアウトなのか反転なのかを判断することです。
さらに、この方法をマルチタイムフレーム分析で使用し、セットアップを確認してからエントリーすれば、水平線の付近でダマシにあう確率を極限まで減らすことができます。
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TradingViewを用いた水平線の検証について解説
最後に私が愛用しているチャートツール、TradingViewを使用した水平線の検証について解説します。今回は2本の水平線と平行チャネルを併用した最もシンプルな手法の検証を行います。
まず、チャート上で上昇トレンドを確認したら、リプレイモードを起動し波動が高値をつけたポイントまでさかのぼることが必要です。
付近の高値と安値にレジスタンスラインとサポートラインを設定し、上昇波に対しては平行チャネルを合わせます。
上昇トレンドの継続中に、推進5波が完成し、一旦下落している局面ですから、サポートラインでの反発を見込んでロングする戦略が適切だと考えます。
リプレイモードの時間を進めて、価格が下落しサポートラインに到達したら、上位足が下ヒゲを出して確定した後に、反転のプライスアクションを確認してからロングするようにします。
デイトレードであれば時間の都合上、価格が直上のレジスタンスラインに到達したところで利確するのが適切です。
上記のような検証を何回も繰り返していると、今回のような単純な手法はトレンドが明確な相場でしか通用しないことが判明すると思います。
ひとたびトレンドが判断しづらいレンジ相場に巻き込まれれば厳しい結果になるでしょう。
これは、全ての状況に対応できる手法など最初から存在しておらず、環境認識の結果に応じて取捨選択が必要になるということです。
この事実に気が付くことこそ検証を行う意味であり、トレーダーとして成長していくために一番大切なことです。様々な相場環境で検証を行ってみてください!
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